放課後等デイサービスの制度を利用される場合、高校卒業のタイミングまでが、制度利用が可能な期間です。高校生年代のお子さんでも、高校に所属していない場合は利用することができません。
事業所としては、お子さんとの関わりのゴールを、 「自分に合った高校に進学できる」状態と設定し、中学3年生までを基本の対象年齢、その後のサポートが必要な場合は個別に検討を行う形にしています。
高校進学をポイントにしている理由
高校進学を大きなポイントにしている理由は2つあり、
・1つは消極的に学校選びをすることで、入学後に「イメージと違った」「こんな学校来るんじゃなかった」という不本意な中退を防ぎたいという点
・もう1つは反対に、主体的に学校選びをすることで、その子なりの充実した高校生活を送れるようにしたいという点
で、この2つを事業の主な目的としています。
関連する背景として付け加えると、中学→高校に移るタイミングは、選択がかなり膨大になり、個人の努力や学校の配慮ということではなく、よりよいマッチングをするということで生活が劇的に良くなる可能性を秘めています。
裏を返すと、中学までは上手くいかなくてもそう簡単に環境を変えるということはできず、そもそも選択肢がほとんどないことも少なくありません。私たちも辛い状況だなと思いつつ、中学までは何とかやり過ごして、高校に向けてしっかり準備していくしかないなと感じるケースが多くあります。
高校進学までのプロセス
加えて、高校進学までどのような見通しで進んでいくことが多いかということをご紹介します。
高校進学に向けて、何も心配がないという方はおそらく少数派でしょう。大半の方は様々な不安があることと思いますが、私たちの経験としては、不登校で勉強をしていないお子さんでも、中学3年生の夏か、秋ごろに動き出せば全く問題なく、冬でもギリギリ何とかなる、という感覚を持っています。
どのお子さんも、実際に学校見学等に行くと、この学校は嫌だった、前に行った学校よりは今回行った学校の方が良いかな、など何かしら感想をみんな持って帰ってきます。そうすると、入学のために必要な準備がわかり、本腰を入れて準備を進める、という形になります。
志望先が通信制高校の場合は、ほとんど作文や面接などで入学できる場合が多く、ここで大変苦労する子もいますが、スムーズに入学していくケースが大半です。全日制の高校を志望する場合は、入試に向けた学習が中々大変な場合が多いですが、何とか協力しながら進め、合格されるお子さんの割合も多いです。
どのような高校受験になっても、受かっても落ちても、精神的に一回り成長したな、と感じるお子さんが非常に多く、ある種の通過儀礼として、ここを意識して進んでいき、受験を終えて 「自分なりにがんばって勉強をした」 「自分なりに学校選びについて真剣に考えた」 ということを感じられるようにしていく、ということが、一番この年代の子どもたちの成長にとって大きなことなのではないかなと、私たちとしては考えています。
本格的に動き出すまで、中々時間がかかることも多いです。お子さんそれぞれにできることがあれば行い、余計なプレッシャーをできる限り取り除くことで、主体的に動いていけるように準備をしながら待っていく、ということが対応の基本になると思います。
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プラットでは1人ひとりのお子さんに個別の対応を行っています。
ご利用にご関心をお持ちの方はまずは個別相談・見学にお問い合わせください。
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