プラットに行くと学校の出席になるのですか?というご質問を受けることがあります。
年数をさかのぼりますが、2005年に文部科学省から、
「不登校児童生徒が自宅においてIT等を活用した学習活動を行うとき、保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていること等の要件を満たすとともに、その学習活動が学校への復帰に向けての取組であることを前提とし、かつ不登校児童生徒の自立を図るうえで有効・適切であると判断する場合に、指導要録上出席扱いとすること及びその成果を評価に反映することができること」
という内容の通知が出されています。
2019年の通知「不登校児童生徒への支援の在り方について」では、「学校外の施設において相談・指導を受けるとき」も対象として明記されました。
プラットと同じスタッフで運営する『自在塾』では、2018年にはじめて通塾を出席認定として扱うケースができ、その年から年間数名の生徒さんが同様に取り扱われています。
指導要録上出席扱いとすることの可否は各学校長の判断になるのですが、当該事業所で同様の実績があり、その生徒さんの活動もそれなりの内容であれば、基本的には認めてもらえる場合がほとんどです。ある中学校の校長先生は、授業と同じで1日50分学習を行えば1日の出席として扱う、という基準を提示してくれました(あくまで学校やその方の判断によります)。
出席扱いにしてもらうことの目的は、
・生徒本人の自信につなげるため
・高校受験で出来るだけ不利を受けないようにするため
の大きく2つがあります。
小学生の保護者の方でご希望を出す方もいらっしゃるのですが、学校も私たちとしても、本人が特に実感をもてないだろうと考える場合が多く、基本的には中学生が対象であると思います。
生徒本人の変化としては、総じていえば、出席認定にすることで何となく前向きになる子が多いように思います。おそらく、「認めてもらえている」という感覚が沸くのではないだろうかと思っています。
具体例を出すと、当時中学2年生のある男の子の生徒さんに感想を聞いてみたときには、
「すごい嬉しいというわけではないけど、嬉しいっちゃ嬉しい」 という反応でした。
その子は当時週1回通っていて、お休みも所々あったのですが、出席認定を受けたタイミングあたりから休みもほぼなく、通所回数も最終的には週3回に増えたので、心理的にはやはり何か感じるところがあったのだろうなと思います。
高校受験と出席日数の関係ですが、一般的に公立高校を受験する場合、3年間の欠席日数が30日を超えると審議の対象になるとされています。
出願時に、中学校の調査書に加えて欠席の理由を説明する書類を添付することができますので、そういった情報も踏まえて入学を認めるかどうか、高校側が判断することになります。
どこまで合否に響いているのかは定かではありませんが、30日を超える場合でも合格されているお子さんもたくさんいらっしゃいます。 ですので、30日というのはあまり気にしすぎずに、理想の通学状態に向けて出来る準備を積み重ねておく、という考え方が良いかと思います。
進学に向けて出来る準備の1つとして、学校の活動に参加する部分を増やしてみることや、民間施設への通所を出席として認めてもらう、ということがあるのではないかなと、プラットとしては考えています。
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プラットでは1人ひとりのお子さんに個別の対応を行っています。
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